この記事を読むと…
◆人を深く知るためには、まず何をしたらいいのか理解できます。
◆なにが人を動かし、なにが人を動かす邪魔をするのか、理解できます。
◆人の気持ちを理解するための、具体的な考え方を知ることができます。
顧客視点を深める、つまり人の気持ちを深く理解することは、マーケティングだけでなくビジネスや私生活全般にも必要なことです。今すぐにでも始められる3ステップを見ていきましょう!
人を深く知るには、まず自分を知ることから!
マーケティングとは、「お客さま目線」で考え、商品やサービスが自然に売れる仕組みをつくることです。
人を惹きつけて(集客して)行動を促す。そのためには、まず人を深く知ることが重要です。お客さまのことを深く理解して初めて、戦略が立てられるようになるのです。
自分と向き合い、自分の行動プロセスを思い出してみます。自分の行動を客観的に知り、それを深く分析してみます。
・私はこういう性格だから、こういう伝え方をしたら行動するんじゃないか
・こんな環境に追い込めば、私は頑張れるんじゃないか
・私は、こういうときに買っちゃうんだな
・私は、こんなふうに言われたら「良い」と感じるな
そんな分析ができると、効率よく自分に努力させることができるようになり、結果を出せるようになります。つまり、自分を自由にコントロールできるようになります。
自分の思考や行動パターンがわかってくると、人の思考や行動パターンも予測できるようになります。そうなると今度は、人を上手にコントロールして動かせるようになりますね!
結果、自分を知ることで人間への理解が深まり、お客さまを自由に動かし集客できるようになり、マーケティングスキルが格段に上達します。
必要性と緊急性が、人を動かす
営業なしで売れる仕組みを作ることがマーケティングの目的でしたが、そのパターンは大きく分けて2つあります。
①もともと欲しいと思っている人を集めて、商品を届ける
GoogleやYahooなどが身近な例。
何かが欲しくて検索する人を集める → その人たちが求めているものを届ける
②興味はあるけれど、まだ欲しいとは思っていない人を集めて、欲しくなるように教育する
この層はめちゃくちゃ多く存在する。この人たちが行動に移さない理由がわかれば、教育すること、行動を促すことは簡単。
さて、あなたはどういう状況になったら商品を買いますか?過去に買い物をしたときのことを、思い出してみてください。
【asukaの実体験】
車は欲しいけれど、バスも電車も便利に使える場所に住んでいるし、維持費もかかるから我慢しておこう。
↓
2人の子供がそれぞれ習い事をしたいと言ってきた。ぜひやらせてあげたいが、習い事が始まったらそれぞれの送り迎えが必要になるな、、。近所のディーラーをネットで見てみよう。(必要性)
↓
お、来月まで決算セール中で安くなっている!習い事も来月から始まる…。(緊急性)よしディーラーに行ってみよう!
人は「必要性と緊急性」の両方が揃ったときに行動するということがわかります。このように、自分の過去の行動を掘り起こしてみると、人間理解のヒントに繋がります。
なぜ必要性だけでは購入せず、緊急性も揃うと購入に至るのでしょうか??
結論から言うと、「ホメオスタシス」がはたらいているためです。ホメオスタシスを一番簡単に取っ払うのが「緊急性」です。
ホメオスタシスというのは、現状維持をしようとする性質(恒常性)のことで、誰でも生まれながらに持っている性質です。人間は誰でも、今の状態を維持しよう維持しよう、とする「ホメオスタシス」を持っているのです。
ホメオスタシスについては、下記記事で深く触れています。理解を深めたい場合は合わせて読んでみてください↓↓
人の気持ちを理解する方法
同じものを見ているのに,人によってイメージするものや印象が全然違うということ、よくありませんか?
人はみんな1人1人異なる「フィルター」(視点)を持っています。フィルターを通して、一部の情報を遮断し、それぞれの解釈を加えて物事を見ているのです。
すなわち、
相手のフィルターを理解することができると、相手の気持ちを理解することができます。
「この場面でこういう言動をするということは、どんなフィルターを持っているのか?どんな背景があって、こういう言動をしているのか?」という目線で相手の話を聞いてみると、新しいフィルターに出会う機会が増えます。
そして、フィルターを通して物事を見ることで、本質が見えやすくなります。
様々なフィルターを臨機応変に使いこなして情報発信できるようになると、とても面白い話ができるようになり、興味を持ってもらえるようになります。そのフィルターが斬新であればあるほど面白く聞こえます。
マーケティングの観点から見ると、お客様に対して魅力的な情報発信ができますし、新しい気づきを与えて(フィルターを与えて)、サービスがすぐに必要と気づいていただくことも可能になります。
逆に、採用するフィルターが少なく偏っていると、決めつけが激しくなってしまい、人を惹きつけられないですね。
普段からどれだけ多くの人とコミュニケーションをとって、どれだけ多くのフィルターを知って、どれだけ人の気持ちを理解しようとしているか、が重要ですね。
深く人間理解ができること、それがマーケターの極意だと言えます!
まとめ
この記事では、人の気持ちを深く知るための3ステップをお伝えしました。
①人を深く知るためにまずは自分を知り、自分をコントロールできるようになること。
②人は「必要性と緊急性」の両方が揃ったときに行動するが、ホメオスタシスが邪魔をすることを理解しておくこと。
③人のフィルターを理解でき、多くのフィルターを使いこなすことで人間理解が深まり、マーケティングや人間関係がうまくいく
人の気持ちを深く理解することは、人にとって必要なことです。この3ステップをさっそく実行し、マーケティングだけでなく私生活でも活かせるといいですね。
人間の持つ「エネルギー」というフィルターで人間理解についてお話ししている記事もアップしていますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください!