この記事を読むと…
◆SEOの歴史、Googleアップデートの歴史が、理解できます
◆今、SEOで押さえるべきポイント6選を知ることができます
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検索エンジン誕生から今まで/SEOの歴史
SEO対策の方法は時代によってトレンドがあり、上位表示するための施策も変化し続けています。日本において検索エンジンが登場した1990年代のSEO対策から、歴史を振り返ってみましょう!
1994年~2011年/Googleのシェア拡大
◆1994年~1995年/検索エンジン登場
個人が開発した検索エンジンや、NTTが開発した検索エンジンなどが誕生。Webサイト自体が少ない時代。
◆1996年〜2001年/Yahoo!JAPAN、日本語版のGoogle登場
1996年、Yahoo!JAPANがサービスをスタート。あっという間に日本の検索エンジンシェアトップに。Yahoo!JAPANに有料でカテゴリ登録をすることで上位に表示される仕組み。
2000年、Googleは日本法人を立ち上げ、日本語版のGoogleが登場。
◆2002年~2011年/被リンク全盛期
Googleのシェアが拡大。当時はGoogleからの評価として、被リンクの重要度が高かった。「被リンク」とは、外部サイトから自サイトに貼られているリンクのこと。被リンクの数が多ければ多いほど評価され、ほぼそれだけの理由で検索上位に表示されていた。
2010年〜2011年ごろには、SEO業者が被リンクを1000本・月5万円などの料金設定で販売。
2012年~2017年/コンテンツ重視の方向へ
◆2012年/パンダアップデート、ペンギンアップデート
Googleは、パンダアップデート、ペンギンアップデートと呼ばれる検索エンジンのアルゴリズムアップデートを立て続けに行う。「被リンク」中心の評価基準を大きく見直し、とにかく検索ユーザーの視点に立ち、コンテンツ(ページ内容)を重視する方向に。
また、SEO目的での無内容な「被リンク」が貼られたサイトは、検索結果から抹消。ユーザーにとって有意義でないページや、他サイトのコピーで作られたページについてもペナルティ対象とし、検索結果から一掃。
「Google検索の基本事項」(品質ガイドライン)が策定されたのもこの年。
◆2013〜2015年/長文化の流行と、スマホ普及によるアップデート
その後しばらく、ユーザーにとっての有益性とは何か、Googleが試行錯誤する時期に。はじめに重視されたのは記事のボリュームで、サイト運営者がむやみに文章量を増やす流れに。
また、2011年ごろからスマートフォンが急激に普及し、2015年にはアメリカや日本などで、Google検索の回数がPCよりスマホ経由のほうが多くなったと発表。
2014年に、エリア関連のキーワードが位置情報と結びつく「ベニスアップデート」が行われ、「現在地」に最適化された検索結果が表示されるように。
2015年には、スマホに最適化できていないページの検索順位を下げる、「モバイルフレンドリーアップデート」も行われた。
◆2015〜2017年/「ランクブレイン」導入
モバイルフレンドリーと同年に「ランクブレイン」という名のAI(人工知能)を実装。検索キーワードと検索者のニーズ(検索意図)をより正確にAIが判断するようになる。
検索者の検索意図(Q)を深く理解し、それに対してより適切な回答(A)が用意されているページを上位に表示するように。
ただし、AIは機械学習によって精度が向上するもので、当初は精度の高いものではありませんでした。Googleはそれも承知の上でAIを導入し、機械学習させる道を採りました。
2018年~2022年/専門性・権威性・信頼性が重視されるように
◆2018年/「日本語アップデート」と「健康アップデート」
2017年、とあるキュレーションサイトがいい加減な医療情報を掲載して炎上。検索結果で上位表示されていたという問題が起こる。この件を受け、「日本語アップデート」と「健康アップデート」の2度アップデートが行われた。
「YMYL(健康・医療・お金・生活)」などに関連する領域の検索結果では、信頼性・権威性の高いサイトが上位表示されるように。同時に、「E-A-T(専門性・権威性・信頼性)」という概念の重要性が高まる。
◆2019年〜2020年/BERT実装、コアアルゴリズムアップデート
2019年に「BERT」が検索アルゴリズムに導入されました。「BERT」とはGoogleが開発した自然言語処理に優れたAI。これまで以上にページ内の情報(文章)を正確に認識し、検索語句に対して確実な検索結果を返せるようになる。
2020年にも、引き続き「E-A-T」があるとみなされたサイトが上位表示されるようなアップデートを実施。
◆2021年/「ページエクスペリエンスアップデート」でコアウェブバイタルの導入
「コアウェブバイタル」と呼ばれる、サイトの読み込み速度や表示の安定性に関する指標が導入されたアップデート。モバイル端末での検索時に適用。
Googleは以下の3つの基準を良好に保つことを推奨。
1)LCP:ページの最大コンテンツが表示されるまでの速度
2)FID:ページ表示後に、ユーザーが最初に行う操作の反応速度
3)CLS:ページのレイアウトなど、コンテンツ表示の安定性
これ自体がSEOに与える影響は大きくないのですが、コンテンツの評価が同等のページがある場合に、表示順位を決定する要因となる。
◆2022年/「ページエクスペリエンスアップデート」とEEAT
2022年には、再びページエクスペリエンスアップデートが行われ、今度はモバイルだけでなく、PCでの検索結果にも適用されるように。
また、年末にはそれまで存在していたEATという評価基準が、EEATと、Eが1つ増えた。この「E」は、Experience(経験)のEで、従来のEAT(専門性/権威性/信頼性)に「経験・実績」の要素が加わった。
2023年最新!SEOで押さえるべきポイント6選
歴史をみてもわかるように、Googleはたびたび検索エンジンのアルゴリズムをアップデートしています。中でも大きな順位変動を及ぼすアップデートはコアアップデートと呼ばれていて、GoogleのTwitter公式アカウントで発表されます。
◆基本的なコアアップデートの方向性
サイトのユーザーに対して、どれだけ有益で、わかりやすく、信頼の置けるコンテンツを提供できるのか?その基準がコアアップデートごとに改定されています。
大きな順位下落があった場合にはサイトの根本的な改善が必要ですが、若干の順位の上下についてはあまり気にしすぎず、とにかくユーザーにとってのコンテンツの充実度、わかりやすさ、EEATを強化することに集中しましょう。
結論、2023年は下記にまとめた6つのポイントを重視して対策することをオススメします!
①「被リンク」は数よりも質が重要。
②情報量(ページ数)を多くすること。文字数は意識する必要はなく、あくまでも文章(コンテンツ)の内容が問われる。
③図表や画像、動画などを用いてとにかくユーザーにとってわかりやすいものにする。
④Googleの定めるガイドラインに準拠して、ユーザーの悩みを解決するコンテンツを作成すること。Googleのアルゴリズムを過度に意識しないこと。
⑤「経験・専門性・権威性・信頼性(EEAT)」をユーザーにしっかりと伝える。
⑥コアウェブバイタルを良好に保つ。
意識することは、Googleの立場だったらどのWEBを上位表示するか?ということです。Googleのミッションは、検索する方の悩みを解決することで社会貢献し、価値を提供すること。ユーザーの悩みを解決できるサイトを作ることが1番のSEO対策なのです。
初心者さん向けにSEOとは何かを解説した記事は、コチラ↓